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2021年1月15日

離島に ヘリポート

急病者、災害時、迅速な対応 
愛媛・宇和島市

小内さん(右)から話を聞く我妻市議(左)

愛媛県宇和島市は先ごろ、離島での急病者の緊急搬送や早急な災害対応などにヘリコプターを活用するため、市中心部から約19キロ離れている嘉島にヘリポートを整備した。公明党の我妻正三市議が2017年9月定例会で、離島活性化交付金を活用した防災機能の強化や緊急時の輸送施設の整備を提案し、一貫して推進してきた。

ヘリポートは、長さ20メートル四方のスペースで、小型や中型のヘリコプターであれば発着可能。松山市に駐留する県のドクターヘリを30分程度で呼べるようになり、ヘリポートが設置されている市立宇和島病院まで約10分で搬送できる。

同島では今まで、急病者を定期船や小船で40分かけて陸地まで運び、さらに市内の病院まで救急車で搬送していたため、時間がかかり、患者の負担も大きかった。島民の小内雅雄さんは「何かあったときは、すぐに駆け付けてくれるので、とても安心」と話していた。

また、県と海上保安庁がそれぞれ所有する防災ヘリや、自衛隊のヘリコプターも発着できるため、市危機管理課の山下真嗣課長は「災害時の迅速な対応や復旧作業にも大きく役立つ」と語っていた。

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