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2021年1月9日

コラム「北斗七星」

日清戦争から凱旋した田中熊吉は、関門海峡に木造船が沈むのを見た。「鉄づくりこそ、男子一生の仕事」と腹を決めたという。生涯、高炉の現場に身を置いた。八幡製鉄出身の佐木隆三氏が『高炉の神様』(文春文庫)で綴る◆熊吉の現場主義は、公明党の公害闘争にも通じよう。北九州は官営製鉄所の創業(1901年)以来、ものづくりの街として発展する。だが高度成長期、ばい煙は日本最悪、洞海湾は「死の海」と呼ばれた。国会や地方議会で、最も熱心に対策を訴えたのが公明党だ◆ヘドロの海に潜った桑名義治・元参院議員が2日、死去した(享年90歳)。引退後も党員、支持者への感謝を忘れず、党の発展に尽くした。3年前、「視界15センチ」に潜った体験を本紙に語っている。「真っ暗闇。腕を伸ばすと、手が見えない。怖かった」。官民一体の取り組みが実り、100種類以上の魚介類が生息する海に再生した。今、世界に誇る環境先進都市である◆「調査なくして、発言なし」の原点を築いた桑名さんだが、胸中には、1986年の悔しさもあったに違いない。衆参ダブル選、過去最高票を得ながら惜敗したのだ◆コロナと雪で、情勢が一気に混沌としてきた北九州市議選(22日告示・31日投票)。草創の先達らの声が泉下から聞こえる。「負けてたまるか!」(也)

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