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この人に聞く 公明党の政務官
農家の所得向上へ力注ぐ
農林水産大臣政務官 浜村進氏
――就任の抱負を。
このたびの重責に、身の引き締まる思いです。生命を支える「食」と、安心して暮らせる「環境」を未来の子どもたちに継承できるよう取り組みます。中でも攻めの農林水産業で生産性を向上させ、所得をアップさせる取り組みは重要です。さまざまな工夫の結果、所得を向上させている農林水産業者は全国でたくさんいます。好事例を発信することにも力を注ぎます。
――優先的に取り組む課題は。
これまで農業、林業の競争力強化へ改革に取り組んできました。水産業についても水産資源の適切な管理と、成長産業化を両立させる改革が必要です。
また、日本の人口減少が進む中で、担い手不足は全国的な課題です。人工知能(AI)や情報通信技術(ICT)などを活用したスマート農業の普及を後押しし、生産性向上を進めます。
7月の西日本豪雨や、9月の北海道胆振東部地震など相次ぐ災害に対しては、復旧・復興支援を進めるとともに、災害に強い農林水産業のあり方を模索し、その実現に向けた新たな道筋を付ける必要があります。
――日米間の貿易・投資を拡大する物品貿易協定(TAG)の交渉が始まることについては。
農林水産品の関税引き下げは、環太平洋連携協定(TPP)のような過去の経済連携協定の内容が、最大限であるというのが日本の立場です。米国がこの点を「尊重する」と共同声明に明記されたのは非常に重いと受け止めています。農林水産業者の不安払拭に努めます。