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全国初 車いすスポーツ場
完成式典、障がい超えて共に楽しむ
大阪・東大阪市
市担当者(右端)から説明を受ける浮島氏(右から4人目)ら公明議員
障がいの有無にかかわらずスポーツを楽しもう!――。大阪府東大阪市にある花園ラグビー場の隣接地にこのほど、全国初となる屋外の車いすスポーツ施設「東大阪市立ウィルチェアスポーツコート」が新設された。供用は来年2月から開始予定。記念式典には浮島智子衆院議員、山下浩昭府議、市議会公明党(菱田英継幹事長)が参加した。
同施設は、ウィルチェア(車いす)スポーツの振興と普及を図ることが狙い。年齢や、障がいの有無を超えてソフトボールやテニス、ラグビーなどの車いす競技を行うことができる。
敷地面積は約4540平方メートルで、床面には、路面温度の上昇を抑制する遮熱性コートが整備されており、市担当者は「地面からの距離が近い車いす利用者の暑さ対策に役立つ」と説明している。
また、健常者と障がい者が利用できるトイレや照明が設けられ、貸し出し用の競技用車いす(計22台)なども完備した。
同市は2017年に、市内の駐車場をウィルチェアスポーツ広場として整備したが、トイレが設置されていないなどの課題があった。このため、市議会公明党は、議会質問を通じて同広場にトイレの設置や広場の移転を訴えるなど、ウィルチェアスポーツの普及に向けた取り組みを一貫して推進してきた。
式典のあいさつで浮島氏は「この施設を通じて障がいの有無にかかわらず、人と人との新たな交流の拠点になれば」と期待を寄せた。