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2020年12月4日

コラム「北斗七星」

伊能忠敬は江戸時代に、初めて実測による日本地図を作り上げたことで知られる。もともと天文に興味を抱いていた忠敬は、隠居後の50歳で天文学者の高橋至時に弟子入り。そして55歳で初めて測量の旅に出発した。それから17年間にわたり3万5000キロもの距離を歩き、精密な日本地図を残した◆現代で言えば、「人生100年時代」を先取りしたような生き方だが、忠敬が測量の旅に出た目的は地図作りではない。観測によって、緯度1度の距離を測り、地球の大きさを算出することだったという。日本地図作製という大事業は、若い頃からの天体への夢と興味を生涯、追い続けた結果とも言える◆2014年に打ち上げられた日本の小惑星探査機「はやぶさ2」のカプセルが、あさって6日に地球に帰還する。「リュウグウ」と呼ばれる小惑星で採取した物質を持ち帰ることになっている。太陽系や生命誕生の経緯を探ることが計画の目的だ◆それにしても、直径わずか900メートルの小惑星に探査機を到達させ、試料を採取するには、極めて高い技術と、プロジェクトに取り組む人々の熱意があったことは言うまでもない。それを可能にしたのは、やはり宇宙への夢や憧れだろうか◆「はやぶさ2」がリュウグウからどんな“玉手箱”を持ち帰るのか。とても楽しみだ。(千)

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