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2020年12月2日

避難所の混み具合 スマホで確認

災害時、スムーズに移動 
市内34カ所「空き」「満」など4段階 
昨年の台風の教訓生かす 
千葉・南房総市

避難所の混み具合を確認できるサービスの実施について喜ぶ(右から)阿部議員、佐々木さん、水島夫妻

千葉県南房総市はこのほど、飲食店などの混雑状況を提供している株式会社バカンと協定を結び、災害時に開設した避難所の混み具合をスマートフォン(スマホ)などで誰もが確認できるサービスを開始した。同社との協定は県内初。昨年秋、度重ねて被害に見舞われた台風災害の教訓を踏まえた取り組みで、コロナ禍の災害時に必要な分散避難の促進も期待されている。

南房総市のサービスは、株式会社バカンが専用サイト「リアルタイム空き情報配信プラットフォーム」を通じて無償提供している。サイトの地図上に市内34カ所の避難所を示し、災害時に避難所が開設されると①空き②やや混雑(50%)③混雑(70%)④満――の4段階で混み具合を表していく。

地図と混雑状況の情報を併せて表示することにより、利用者がスマホやパソコンを使って一目で分かることがサービスの特長。家から近い避難所が混雑している場合でも、すぐに別の避難所を探せる。徒歩で数十分かけて避難所に向かい、満員でたらい回しにされる可能性も、ほぼなくなる。

各避難所の混雑状況は市職員が更新し、サイト内の情報に反映。市民には発災時に市のホームページや安全・安心メールで専用サイトのリンクを配信するほか、市広報でも周知していく。インターネットが利用しにくい高齢者のため、遠方の家族がサービスを利用して、電話で避難所情報を伝えるという活用法も推奨していく方針。

南房総市は昨年秋、台風15号や19号などの災害に立て続けに襲われた。15号で家屋が著しく破損した世帯が多かったことなどにより、19号の際には一部の避難所が満員に。後から来た避難者は別の避難所への移動を強いられる状況だった。

また、現在は新型コロナの感染状況を踏まえ、避難所の収容人数を3分の1程度に絞っており、混乱も予想される。今後はサービスを活用し、スムーズな分散避難につなげていきたい考えだ。

サービス開始を受け、公明党の阿部美津江市議は市内に住む水島茂さん、照子さん夫妻、佐々木久美さんと懇談。水島照子さんは「昨年の台風で災害の恐ろしさが身にしみたものの、この地域は避難に慣れていない人が多い。今回のサービスを使えば、安心して避難所に行くことができる」と話した。

阿部市議は今年9月の定例会質問の中で、災害時の避難所の混雑状況をアプリなどで提供する環境整備を進めるべきと提案していた。

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