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重症患者受け入れ全36床で
新型コロナ対応の臨時プレハブ病棟
県立西宮病院 紫外線照射でウイルス消毒
県内の医療現場を視察
兵庫県議会公明党
兵庫県議会公明党・県民会議議員団(谷井勲幹事長)はこのほど、公立病院の新型コロナ対策をはじめ、起業支援、防災対策など、県内各地の先進事業を精力的に視察した。
コロナ対応の臨時病棟の入り口で説明を聞く兵庫県議会公明党・県民会議議員団
一行は、新型コロナウイルスの消毒対策を徹底する県立西宮病院(西宮市)、神戸市立医療センター中央市民病院のコロナ対応の臨時病棟を訪問。
このうち、県立西宮病院では、新型コロナやエボラ、ノロなどのウイルスを消毒でき、院内感染対策として国内外で効果が証明されている「パルス方式キセノン紫外線照射ロボット」を視察した。同ロボットは、兵庫県議会の超党派の全議員が議員報酬を一部カットして県に返還した財源をもとに購入された経緯がある。毎日、発熱外来や手術室、処置室などを照射・消毒しているという説明を関係者から受けた。
その後、一行は神戸市立医療センター中央市民病院へ移動。神戸市議会公明党(菅野吉記幹事長)が推進した新型コロナ感染症対応の臨時病棟を訪れた。
同病棟はプレハブで駐車場スペースに設置。集中治療室(ICU)14床を含む全36床で構成され、重症患者の受け入れができる。このような新型コロナ専用病棟の整備は全国初という。
病棟内は病床のゾーニングによって感染が確定された患者と感染の疑いがある患者をそれぞれ担当するスタッフエリアを分離。防護具の着脱場も完備している。同病棟は11月9日から運用を開始し、27日正午現在で全36床のうち20床が埋まっている。
同市民病院の事務局総務課の小林謙作課長は、「臨時病棟を造ることでコロナ感染症患者とその他の患者の動線を分けられ、患者や医療スタッフが安心して来院・勤務することができるようになっている」と強調した。
このほか、一行は、神戸市中央区の起業プラザひょうごと、UNOPS(国連プロジェクトサービス機関)のグローバルイノベーションセンター、芦屋市の南芦屋浜地区の高潮対策の防潮堤工事現場、西宮市の西宮新統合病院建設予定地を視察した。
視察後、谷井幹事長は、「コロナ対策や起業支援など、さらに拡充できるよう県として後押ししていきたい」と語っていた。