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国際協調へ対話後押し
政府、感染対策強化に先手打て
中央幹事会で山口代表
公明党の山口那津男代表は26日午前、東京都新宿区の党本部で開かれた中央幹事会であいさつし、菅義偉首相が就任以来、各国の首脳や要人と相次いで会談を行っていることについて、「対話によって国際協調をつくり出していく日本の対応を首相自らが行っていく姿勢は極めて重要だ」と力説した。
この中で山口代表は、25日に菅首相と中国の王毅国務委員兼外相が会談し、来夏の東京と22年冬の北京での五輪・パラリンピックへの協力や、日中間のビジネス往来の再開で一致したことに言及。こうした政府の外交に対し「与党として、しっかり支えていく。与党による外交も視野に入れながら検討していきたい」との考えを示した。
一方、山口代表は、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会が、感染拡大の顕著な地域で今後3週間に集中的な措置を講じるべきだと提言したことについて、「政府は自治体と緊密に連携し、分科会の提言を踏まえた決定をしていくべきだ。さらなる手だてが必要であれば、果敢に先手を打つ姿勢で取り組んでもらいたい」と強調した。
その上で、感染拡大の傾向が続く現状には、「政府と自治体が連携して取り組み、医療体制の逼迫を緩和し、重症者の増大を招かないようにすべきだ」と指摘した。