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2020年11月26日

話さずに「119番」

ろう学校の生徒 通報システムを体験 
名古屋市

名古屋市消防局の千種消防署はこのほど、愛知県立名古屋聾学校(名古屋市千種区)と協力し、聴覚・言語に障がいのある生徒向けの消防訓練を開催した。昨年に続き2回目。今回は中学部・高等部の生徒が参加し、市が昨年2月に導入した「Net119緊急通報システム」や、コミュニケーションボードを活用した意思疎通訓練を体験した。同システムの導入や周知を推進した公明党の長谷川由美子、田辺雄一、沢田晃一の各市議が視察した。

生徒のNet119体験を視察する(奥側左から)田辺、沢田、長谷川の各市議

1回目の訓練は昨年12月に行われた。消防署が学校に対し、「ハンディのある子はどのような援助を求めているか知りたい」と開催を提案。学校は「子どもたちが、いざというときに意思疎通などができるようにしたい」と受け入れた。前回は集団行動を中心に実施したが、今回は個人の対応力向上に焦点を当てた。

この日、高等部専攻科の生徒が「Net119緊急通報システム」による通報を体験。生徒は一人ずつ訓練用のスマートフォン(スマホ)に向かい、手話通訳を介して消防署員の指導を受けながら、通報完了までの流れを訓練した。同システムの利用登録ができる2次元コード付きのチラシが全員に配られた。1年生の女子生徒は「システムのことは初めて知ったけど、思ったより簡単に通報できた。どこかで役立つと思うので登録したい」と感想を話した。

このほか「コミュニケーションボード」を使った意思疎通訓練(中学部)、消火器の使用体験(高等部本科)などが行われた。コミュニケーションボードは障がいなどの理由で話せない人がイラストを指差して意見を伝える道具。「頭が痛い」「腹痛」などの文字がイラスト付きで並び、症状などを伝えるのに役立つ。

同校の伊藤悟教頭は今回の訓練について「非常時の備えになる、ありがたい機会」と語った。

公明、導入・周知など推進

沢田市議は2016年3月の市議会都市消防委員会で、メールやファクスで受け付けている聴覚障がい者などからの緊急通報について、救急隊出動までの時間短縮のためスマホを活用したシステムを開発するよう求めていた。

田辺市議は、市がNet119を導入した後、聴覚障がい者から「利用登録をするには消防署などに書類を取りに行く必要があり不便」と相談を受け、市消防局に対してスマホからの申し込みを可能にするよう要望。今年6月、インターネットから登録できるようになった。システムの利用促進については、長谷川市議が先月の同委員会で、利用登録の少ない若者を中心に周知するよう訴えた。

Net119緊急通報システム

音声による119番の通報が難しい人を対象にしたシステム。スマホなどの画面操作だけで通報できる。初めの画面に表示される「救急」「火事」、次の画面に出る「自宅」「外出先」などの文字をタッチするだけで、通報が完了する。文字のやり取りもできる。全国各地の自治体が導入しており、希望者は事前に登録して利用する。

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