公明党トップ / ニュース / p130328

ニュース

2020年11月26日

コラム「北斗七星」

「衆人の集合する場所にはなるべく立ち寄らざること」。1919年2月6日付読売の家庭面『よみうり婦人付録』に載った記事だ。スペイン風邪が日本でも猛威を振るっていたころである◆現在の分類によれば、スペイン風邪はインフルエンザA型。毒性が強く、変異を繰り返す「RNAウイルス」に属している(石弘之著『感染症の世界史』角川ソフィア文庫)。日本では2380万人が感染。約39万人が亡くなった◆実は記事を載せた婦人付録は、日刊紙では日本初の女性向けページだった。誕生は106年前の4月3日。前日2日には「婦人に対する唯一の味方なり」と社告で宣言。それが、今で言う3密の回避を報じたのだから、反響もあったに違いない◆日本感染症学会らは23日、約9割がマスク着用を実践しながらも3密回避を正しく認識している人は69%にとどまっているとの首都圏調査結果を発表。「マスクをしているから万全だとは考えないでほしい」(NHK)。四柳宏・東大医科学研究所教授の弁である◆ちなみに、婦人付録の執筆陣には歌人・与謝野晶子もいたが、晶子の家族が次々とスペイン風邪に罹患。「親と子と八人を責め苛む」と詩に残している。コロナの感染拡大で、医療現場からは悲鳴も。「新しい生活様式」の実践例公表から半年余。原点に戻り、感染防止に取り組む時だ。(田)

公明新聞のお申し込み

公明新聞は、激しく移り変わる社会・政治の動きを的確にとらえ、読者の目線でわかりやすく伝えてまいります。

定期購読はこちらから

ソーシャルメディア