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2020年11月24日

コラム「北斗七星」

六つの回転翼が「ブーン」とうなりを上げ、直径1.5メートルほどの機体が宙に舞う。“食料王国・北海道”で活躍の場を広げる農業用ドローン(小型無人機)のデモフライトは、驚きの連続だった◆見学したのは肥料や農薬の散布に使われる機種。操縦機器の画面には周辺の地図が表示され、あらかじめ田んぼの四隅などを登録しておけば地面をくまなく、なぞるように飛ぶ。操縦者は不測の事態に備えて作業を見守るものの、基本は操作要らず。一般的な散布剤なら1ヘクタールを10分ほどでまき終える◆これまで主流だったエンジン動力の無線操縦ヘリコプターに比べ、価格は約10分の1。電動モーターは音も静かで、メンテナンスが比較的容易といった利点も◆自動制御の“肝”は、人工衛星からの位置情報を中継する基地局を、農地の近場に設置すること。これにより衛星と基地局双方のデータを用いて正確な位置を読み取り、「誤差は数センチ」という精度で動作する。ドローンのほか自動走行トラクターなどにも不可欠な技術で、農業地域の“デジタル化”推進は人手不足の解消や生産性の向上に直結する◆食料自給率が4割に満たない中、安全・安心な“食”を守るためにも食料王国は輝き続ける必要があろう。最先端技術を生かしたスマート農業の普及が、そのカギを握っている。(武)

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