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2020年11月13日

コラム「北斗七星」

昭和初期に首相を務めた浜口雄幸は、真面目で頑固な性格と眼光鋭い風貌から、「ライオン宰相」と呼ばれた。今年は生誕150年に当たるが、90年前の11月14日、東京駅で右翼の青年に腹部を銃撃された◆己の信念を貫く代償として、常に死を覚悟して政治に臨んでいたのだろう。この時に「男子の本懐だ」と言い放った逸話は有名だが、手術で腸の一部を切除した浜口の回復を国民は待ち望んだ。数日後には腸機能の回復を知らせるオナラが出て、「放屁一発天下に轟く」と報道されたという◆政治一筋だった浜口の信念をよく表した逸話もある。「政治は浜口唯一の趣味道楽」との周囲の評に、「政治が趣味道楽であってたまるものか。およそ政治ほど真剣なものはない。命がけでやるべきものである」と反論した◆浜口の首相就任は、世界恐慌が始まった1929年。未曽有の経済危機に加え、軍部の力が強くなり始めた戦前の日本は、大きな分岐点に立たされていた。事実、浜口が死去した直後の31年9月には満州事変が勃発し、日本は軍国主義の道を歩み始めた◆新型コロナが猛威を振るい続け、厳しい経済状況を余儀なくされている今年。後年、振り返ってみれば、大きな分岐点になることは間違いない。国民生活を守る政治の役割はいやまして大きいと心したい。(祐)

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