ニュース
不妊治療 心理面のケア大切
里親・養子も選択肢
党プロジェクトチームで杉本教授
杉本教授(左端)から相談・カウンセリングを巡る課題などを聞いた党プロジェクトチーム=4日 衆院第1議員会館
公明党不妊治療等支援推進プロジェクトチーム(PT、座長=伊佐進一衆院議員)は4日、衆院第1議員会館で、獨協医科大学埼玉医療センターリプロダクションセンターの杉本公平教授から、不妊治療に伴う相談・カウンセリングを巡る課題などについて聞いた。
杉本教授は、治療中の患者が直面する苦しみとして、高額な医療費や氾濫する情報によるストレスなどに加え、「自尊心の傷つきがある」と指摘。特に治療をやめる患者にとって、授かるはずの命を授かれなかったことによる喪失感などがあるとして、心理面でのケアの重要性を訴えた。
また杉本教授は、子どもを家庭に迎えたい患者に対して、家族を形成する選択肢として里親・特別養子縁組を周知する必要性を強調。具体的に治療初期の情報提供や、支援人材の育成などを挙げた。