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2020年10月31日

コラム「北斗七星」

コウテイペンギンの子育ては壮絶だ。極寒の地でブリザード(猛吹雪)の中、オスが2カ月間、絶食状態で卵を抱き、ひなをかえすという。児童書『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)で知った◆過酷な環境下で新たな命の誕生を待つのは、ヒトも変わらない。コロナ禍での妊娠・出産は想定外の連続——。先月、第一子をもうけた夫婦の実感だ◆妊娠中、本来行われる「両親学級」はコロナの影響で中止に。妊婦健診も付き添い禁止で、成長する胎児の様子を夫はエコーで見られなかった。陣痛が起きた時には、妻は痛みにもだえながらマスク着用で分娩室へ。最後まで夫の出番はなかった◆妊娠中に感染した場合、母子への影響は分かっていない。厚生労働省が今月発表した集計では、1〜7月の妊娠届は前年同期に比べ下落。出産を取り巻く環境が変わり、不安を募らせる人は多い。ただでさえ出産は命懸け。そこに、新型コロナが立ちはだかっている◆この時代に生を受ける命について、オンライン両親学級を運営する助産師の杉浦加菜子さんは「おなかの赤ちゃんは、この困難を乗り越えられる人として、ママや家族を選んだ」(本紙5月20日付)と語る。安心して子どもを産み、育てられる社会へ、コロナという“ブリザード”に負けない支援体制が求められている。(向)

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