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2020年10月28日

甑はひとつ”悲願実現

「大橋」が開通 
島結ばれ住民に一体感 
公明、ネットワークで建設に尽力 
鹿児島・薩摩川内市

鹿児島県の沖合に浮かぶ甑島列島(薩摩川内市)で8月、公明党が完成に尽力した「甑大橋」が開通し、有人3島で構成される同列島が陸路で結ばれた。このほど公明党県本部の成尾信春代表(県議)は、喜びの輪が広がる現地を訪問し、住民と懇談した。

甑島列島を訪れ、島民と懇談する成尾県代表(右端)

甑島列島は、薩摩半島の西方約30キロに位置し、上甑島と中甑島、下甑島の有人3島で構成される。人口は約4100人(10月1日現在)。

同列島では、1993年に上甑、中甑両島が陸路で結ばれ、残された中甑、下甑両島を結ぶ橋の建設は、島民の悲願となっていた。今回開通した、中甑、下甑の両島を結ぶ「甑大橋」は、長さ約1.5キロで、県内では最長。開通により、医療体制や災害応援体制の向上などにつながることが期待されている。

薩摩川内市の川内港から高速船で上甑島に渡った成尾県代表はまず、建設業の事業所で働く南薗斎さん(67)を訪問。南薗さんはこれまで、下甑島での仕事があれば、船で現地まで向かっていた。「自動車で移動できるようになり、本当に助かっている」と南薗さんは語っていた。

続いて訪問した下甑島の漁師、下野幹夫さん(68)は「橋の開通で海産物の売り上げが伸びた」と喜んでいた。上甑島などから橋を渡って生エビを買いに訪れる人がいるからだという。このほか、開通後の今年9月、台風10号の接近により下甑島で断水が発生した際は、上甑島から給水車を陸路で輸送して対応した。

島民と懇談した成尾県代表は「甑島列島が一体となって地域づくりをする環境が整った。県としてさらにサポートできるよう取り組みたい」と語った。

中甑、下甑両島を結ぶ甑大橋が開通し、同列島は陸路で結ばれた

甑大橋の建設については、公明党の冬柴鉄三元国土交通相(故人)が同列島に訪問を重ね、実現に尽力した。また遠山清彦、中野洋昌の両衆院議員もそれぞれ同列島を訪問し、国会質問などを通じて予算確保に奮闘。県、市の公明議員も、実現をめざす行政の取り組みを後押ししてきた。

2006年度に事業化が決定した甑大橋は11年度に着工。今年8月末、ついに開通し、“甑はひとつ”との住民の願いが実現した。

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