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2020年10月27日

【主張】文字・活字文化の日 本と“会話”し希望見いだす糧に

きょう10月27日は「文字・活字文化の日」。11月9日まで続く「読書週間」の初日である。

「ラストページまで駆け抜けて」との今年の標語の通り、最後まで心をつかんで離さない1冊に出合うことは、読書の魅力の一つだ。

読書は人生を豊かにする。ネット上の断片的な情報を拾うだけでは得にくい想像力や思考力を高めてくれる。とりわけコロナ禍という未曽有の困難の渦中にあって、読書の意義を改めて確認することは重要だ。

興味深いデータがある。近年は出版物の販売が低迷していたが、今年は本を手に取る人が増えているのだ。

日本出版販売株式会社の調査によると、9月期の出版物の店頭売上は2008年の集計開始以来、初めて5カ月連続で前年を超えた。特に、文芸書やビジネス書、児童書などの売れ行きが堅調だ。

大型書店が営業を自粛していた春ごろは、テレワークで働く人が自宅近くの小規模店で哲学書などを買い求める光景も見られたという。

危機を乗り越える知恵を書物に求めている人もいるのではないか。

ICT(情報通信技術)の発達により、スマートフォンやタブレット端末などで電子書籍を読む人が増えていることにも注目したい。

電子書籍の売り上げが伸びているのに加え、電子書籍を貸し出す「電子図書館」を持つ自治体数と電子図書の貸出件数が、共に急増している。活字離れが指摘される中で歓迎すべき動きである。

「良き書物を読むことは、過去の最も優れた人々と会話を交わすようなものである」とは、フランスの哲学者、デカルトの箴言である。

人と直接会って会話することが制約される今ではなおのこと、本との“会話”は歴史に学び、未来に希望を見いだす糧となろう。

読書週間は、敗戦の影響が色濃く残る1947年に「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」という決意のもとに始まったとされる。

一人一人がコロナ禍を克服し、わが国が新しい時代を開いていく上で、読書が果たす役割が大きいことを重ねて強調しておきたい。

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