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この人に聞く 公明党の副大臣
希望あふれる福島へ全力
復興副大臣・横山信一氏
――再任の抱負を。
来年3月に東日本大震災から10年を迎え、4月からは「第2期復興・創生期間」に入ります。これまでも公明党の「現場第一主義」で現地に赴き、被災者の皆さんの声を受け止めてきました。希望が持てる被災地復興の姿を示せるよう、引き続き福島県担当の副大臣として、復興・再生に全力を尽くす決意です。
――今後の重要課題は。
東京電力福島第1原発事故で被災した地域の再生には、中長期的な対応が欠かせません。特に最重要課題と位置付けているのが、福島県の浜通りに整備する「国際教育研究拠点」です。新産業創出と人材育成の司令塔として、年内に取りまとめる政府案に基づき具体化に取り組んでいきます。
さらに、福島第1原発で保管されている放射性物質トリチウムを含む処理水の取り扱いや、帰還困難区域のうち除染して居住再開をめざす「特定復興再生拠点区域」以外の地域の方針についても、しっかりと検討を進めてまいります。
――風評被害の払拭に向けた取り組みは。
一部の国や地域でいまだ続いている、福島県産食品に対する輸入規制の撤廃に向け、特に在京大使館の訪問に力を入れています。「常磐もの」と呼ばれる海の幸のおいしさや安全性を積極的に発信することで、漁業者の皆さんを支えていきたい。
――岩手、宮城など津波被災地域への対応は。
心のケアを継続していくことが重要です。子どもを含め被災者の心の大きな傷は、時間が癒やしてくれるものではありません。コミュニティー再生など残された事業に全力を挙げます。