ニュース
この人に聞く 公明党の副大臣
「共生社会」の実現めざす
厚生労働副大臣 山本博司氏
――就任の抱負を。
厚生労働行政は、幅広い年齢層の国民生活に関わっており、重責に身の引き締まる思いです。「大衆福祉」を掲げる公明党からの副大臣として、現場の声をしっかり聴き、誰もが安心して暮らせる「共生社会」実現に全力を尽くします。
――担当分野は。
医療と福祉です。喫緊の課題は、コロナ禍の中で感染拡大防止と社会・経済活動を両立させ、国民の命と暮らしを守っていくことです。そのために、保健所の機能強化や、陽性者の早期確認・対応を進める検査体制の拡充、有効性と安全性が確認されたワクチン・治療薬の一日も早い活用などに取り組みます。
――福祉に関しては。
私自身が政治を志した原点は、重度知的障がいの娘の存在です。娘の介護経験を通し、制度のはざまに光を当てる政策の重要性を痛感してきました。少子高齢化など社会構造が変化する中で、子育てと介護を同時に担う「ダブルケア」や、80代の親が50代のひきこもりの子どもを経済的に支える「8050問題」といった複合的な課題も浮き彫りとなっています。そうした悩みを抱える人たちの支援ニーズに対応できるよう、各地域での包括的な支援体制の整備の着実な前進を図ります。
――他に力を入れる政策は。
コロナ禍で行政のデジタル化の遅れが明らかになりました。その解消に向け、離島や過疎地域も含む全国で環境の整備を加速させるとともに、効果的・効率的な保健事業をめざして各種データを活用するデータヘルスの改革、オンライン診療の普及などを進めます。