公明党トップ / ニュース / p122559

ニュース

2020年10月1日

コラム「北斗七星」

秋の味覚・サンマが気になる時節だ。江戸時代、その殿様も鷹狩りに出掛けた折に、目黒で食べた焼きたてのサンマが忘れられなかった。庶民が暮らす生活現場で口にした大衆魚の美味。古典落語『目黒のさんま』である◆“また食べたい”という殿様に、家臣が差し出したサンマは何かが違う。体に悪いと蒸して脂を抜かれ、骨も危ないと取り除かれていた。ちっともうまくない。仕入れた場所が日本橋の魚河岸だと聞くと、殿様は「それはいかん。さんまは目黒に限る」と語り、落ちがつく◆海と離れた目黒で食べた魚をうまいと信じる世間知らずの殿様を笑う話である。一方、殿様がサンマの本当の味を知ったのは、家臣が仕える城や屋敷ではなく、庶民の生活現場だった。現場にこそ真実がある。殿様と家臣を政治家と役人に置き換えると、このコロナ禍に政治家が現場第一に徹し、庶民の肌感覚を大切にする必要性と重なった◆近年、サンマは記録的な不漁が続く。今年は過去最低だった昨年の漁獲量を大幅に下回る見通しだという。昨日、都内のスーパーに足を運ぶと生サンマ1匹380円也◆不漁の原因には日本近海の海水温上昇、台湾や中国の漁獲量増大が挙げられている。“サンマは缶詰に限る”などとならぬよう、地球温暖化対策や国際的な資源管理に全力を挙げたい。(東)

公明新聞のお申し込み

公明新聞は、激しく移り変わる社会・政治の動きを的確にとらえ、読者の目線でわかりやすく伝えてまいります。

定期購読はこちらから

ソーシャルメディア