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2020年9月29日

取り組んでます 都道府県・政令市議が手記

現場を歩き、寄せられた声をカタチにするため、奮闘している都道府県・政令市の女性議員の手記を紹介します。

子宮頸がん検診 HPV検査導入を

さいたま市 西沢鈴子 議員

地域をくまなく回る中で、皆さまからさまざまな困り事の相談を受け、介護や子育て、教育などの問題を解決するためには、女性ならではの視点が重要だと痛感しています。

特に、女性特有のがんである子宮頸がんは、30代の若い女性の発症が急増しています。私は、先輩議員から子宮頸がん予防の取り組みを引き継ぎ、文献を調べ、関係団体からヒアリングを重ね、早期発見には「HPV(ヒトパピローマウイルス)検査」が有効だと分かりました。HPV検査は、必ずしもがんになるとは限らない病変の発見や、将来の発症リスクを予測するのにも役立つとされています。

そこで、2016年6月定例会などで、子宮頸がん検診について、従来の細胞診に加え、HPV検査を導入して併用検査を実施すべきだと主張し、粘り強く推進しています。

また、たんの吸引やチューブで栄養補給する経管栄養など、医療的サポートが必要な「医療的ケア児」への支援を求める声も聞きます。私は18年6月定例会で対象の小中学校に看護師の配置を訴え、19年度から実現しました。特別支援学校の通学バスに乗れない児童の通学には保護者の送迎が必要といった課題もありますので、看護師が付き添いながら通学できる環境づくりも進めていきます。

伝統文化の継承、普及に尽力

名古屋市 小林祥子 議員

私は、日本の伝統文化の継承、普及に一貫して取り組んでいます。きっかけは、党員さんの紹介で、着物の着付けの普及に携わる西尾啓江さんとお会いした際、「次代を担う子どもが豊かな心を育むには、日本の伝統文化に触れる機会が必要なので、学ぶ場をつくってほしい」との相談を受けたことでした。

公明党の推進により国は、伝統文化を親子で体験できる「伝統文化親子教室事業」を実施しています。しかし、同事業を地域に浸透させるには、私たち地方議員の取り組みが欠かせません。私は、親子教室の拡充や学校の授業にさまざまな体験学習を取り入れるよう、推進しています。

さらに、党名古屋市議団の推進で、留学生に十二単の着付け体験会を2010年から毎年実施。今後は、日本の伝統文化を海外に発信する活動にも力を注ぎます。

また、市民相談などを通じて、介護と育児が重なるダブルケアに関する悩みを数多く聞きます。そこで、家庭内の状況を知るケアマネジャーに、介護だけでなく育児にもかかわってもらう体制づくりをはじめ、当事者の相談をワンストップ(1カ所)で応じる窓口の開設を進めていきます。

「誠実とスピード」をモットーに、これからも生活者の目線で一人の声をカタチにしてまいります。

ひまわり通信 避難所の授乳環境、さらに整備

党女性副委員長 伊藤孝江 参院議員

乳児用液体ミルクを災害備蓄品として導入する取り組みが進んでいます。こうした中、災害時のミルク使用は衛生面などで注意すべきことが多いことも分かり、注目しています。

実は、粉も含む乳児用ミルクに関して、世界保健機関(WHO)の国際規準があります。国際規準では、乳児用ミルクは、健康上の理由などから必要とする赤ちゃんに提供するもので、全ての赤ちゃんに一律に配布するものではないとされているのです。例えば、ローリングストックとしての乳幼児健診や保育所での配布、防災イベントでの試供品の提供や試飲、日常使用を勧める文書配布なども規制されています。この点では、WHOやユニセフなどのメンバーが策定した国際指針で、災害時の母乳育児支援を重視している点も目を向ける必要があるでしょう。今後はミルクの備蓄だけでなく、母乳で子育てするお母さんが避難所で安全・安心に授乳できる環境の整備に、さらに取り組んでいきたいと思います。

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