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党大会 来賓あいさつ(要旨)
「公明の政治に拍手」
規制改革進め国民のため働く
自民党総裁 菅義偉 首相
27日の第13回公明党全国大会での菅義偉首相(自民党総裁)の来賓あいさつ(要旨)は、次の通り。
公明党全国大会のご盛会を心からお祝い申し上げます。安倍政権7年8カ月、公明党には、安定的な政権運営に尽力をいただいた。日本経済の再生、外交安全保障の再構築、全世代型社会保障の実現といった大きな課題に成果を上げることができた。
新型コロナウイルスが拡大し、経済的に戦後最大の落ち込みといわれる、まさに国難の時だ。政治空白は許されない。私のなすべきことは欧米諸国のような爆発的な感染拡大を絶対に防ぐことだ。国民の命、健康をしっかりと守る。その上で、社会・経済活動との両立に努めていかなければならない。
山口代表と私が署名した連立政権合意では、安倍政権下のものは引き継いでおり、拉致問題は自公両党で取り組ませてもらう。また、デジタル化、少子化、地方創生といったものが入っている。コロナ禍でデジタル化の遅れが浮き彫りになった。デジタル庁をつくって国民の皆さんがいちいち役所に行かなくても、いろいろな手続きが土曜も日曜も関係なく24時間できるようにしたい。
公明党の皆さんから不妊治療の助成金拡大や保険適用に強い要請を受けている。できるだけ早く保険適用ができるようにしたい。それまでの間は、助成金を思い切って拡大したい。
私の政治の原点は、横浜市議選に出馬した時、一人でも多くの人に会って市政に対するアンケートを行い、そこから私の考え方を申し上げたことだ。まさに、公明党の皆さんは「大衆とともに」という大きな政治理念の下、全国的なアンケート調査を行っている。重要な問題については、しっかり(国民の声を)吸い上げて、私ども政府に何回となく要請をいただいた。私は、友党・公明党の皆さんの政治に心から拍手を送る者の一人だ。
世の中には、また役所には国民の感情と大きく違う当たり前が数多くある。私自身、首相として役所の縦割り、既得権益、あしき前例を打破し、規制改革を進め、国民のために働く内閣をつくっていきたい。そのために、友党・公明党の協力を心からお願い申し上げる。山口代表を中心に一致結束し、発展されることを祈念する。