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2020年9月16日

コラム「北斗七星」

1985年3月、イランの制空権を握ったフセインが公言した。「48時間を過ぎたら、上空を飛ぶ航空機を無差別攻撃する」。期限が迫る中、200人を超す邦人がイランに取り残されていた◆自国民を陸路で帰国させてまで、救出機を飛ばしてくれたのがトルコである。オスマン帝国の軍艦エルトゥールル号の歴史があるからだ。1890年、台風に襲われた同艦が和歌山県串本町沖で難破する。地元の人たちは、身の危険も顧みず救助に当たった。130年前のきょう、9月16日のことである◆2015年には、海難事故と95年後の恩返しを描いた合作映画『海難1890』が公開された。両国首脳の間で制作協力の話が進んだという。利害や力が幅を利かせる国際政治にあって、作品は友情と絆の大切さを教えてくれた◆イランでの苦い経験は今年、中国・武漢からの政府チャーター機による邦人輸送(828人)に生かされる。だが、もっと近くに今も救出を待つ邦人がいることを忘れてはならない。核を弄ぶ北朝鮮・金正恩党委員長に対し、トランプ米大統領は昨年2月の米朝首脳会談で、拉致問題の解決を迫った。首脳外交の成果である◆わが子の帰りを待ち続けた家族が、相次いで亡くなっている。時間がない。重い宿題を引き継いでの新政権スタートとなる。(也)

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