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暑さ軽減で働きやすく
給食室にスポットクーラー
埼玉・上尾市
スポットクーラーの利用状況について調理員から話を聞く党市議団のメンバー(右側5人)
埼玉県上尾市はこのほど、市立小学校全22校のうち、エアコンがある1校を除く21校の給食室にスポットクーラーを1台ずつ増設し、市立中学校全11校には新規で1台ずつ配備した。給食室内の暑さを軽減し、調理員が働きやすい環境を整えるのが目的。
新たに配備されたスポットクーラーは、首振りタイプで冷たい風が室内に広がりやすい。フライヤーや回転釜など、給食室内でも特に高温となる場所に配置して調理作業の負担軽減を図る。このほか、冷却ベストやドライ素材の白衣も導入し、暑さ対策に取り組む。
市の担当者によると、新型コロナウイルスの影響で学校が臨時休校になり、夏休みが短縮されたことで、7、8月の給食実施日が増加。高温多湿の中で、調理する機会が増えるため、配備が進められた。
市立上平小学校(山田浩一校長)の給食室で働く調理員は「焼き物や揚げ物を作る時は本当に暑いので、涼しくなり助かっている」と話していた。
給食室内の暑さ対策については、公明党上尾市議団(道下文男団長)が推進。今年の6月定例会では井上智則議員が、スポットクーラーの配備を訴えていた。