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1通の手紙から安心と希望の道ひらく
ワクチン再接種を助成
宮崎市
宮崎市は今年度から、骨髄移植や、さい帯血移植など造血幹細胞移植により、定期予防接種で得ていた免疫が低下または消失してしまった市民に対し、年齢制限を設けることなく、ワクチンの再接種に必要な費用を助成している。同事業を推進してきた市議会公明党の吉田正樹議員はこのほど、相談者で市内在住の原由美子さん(仮名、48歳)のもとを訪れ、実現した喜びを分かち合った。
昨年2月、吉田議員は原さんが書いた相談の手紙を受け取った。手紙には、原さん自身も造血幹細胞移植を受けた当事者の一人で、ワクチンの再接種を目前に控えていることが書かれていた。さらに、宮崎市では再接種の費用が全額自己負担であり、当事者にとって多額の費用が家計の大きな負担になっていることがつづられ、「(自分は)自己負担は覚悟しているのですが、これから移植を受ける全ての方々のために全額を自治体負担に」との願いで結ばれていた。
「年齢制限なし」実現に喜び
1通の手紙から吉田議員は、原さんと連携しながら準備を進め、昨年9月定例議会で、ワクチンの再接種に掛かる費用について年齢制限を設けず助成するよう要望。これを機に市は検討に乗りだし、今年度からの実施につながった。
「こんなに早く実現するなんて思いもしなかった」と、原さんはにっこり笑顔。「これから治療を受ける人たちに“安心と希望”の道を開けたことがうれしい」と語った。吉田議員は、「今後も庶民の味方である公明議員として、“一人の声”に寄り添い続けていきたい」と応じ、決意を新たにしていた。