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道路の異常など通報
LINE活用したシステム
高知・四万十市
LINEを活用した通報システムについて聞く山下議員(左)
高知県四万十市はこのほど、スマートフォンのビジネス版メッセージアプリ「LINE」を活用して、市内の道路補修が必要な箇所や、街路樹の異常などを市民から通報してもらうシステムを導入した。公明党の山下幸子市議が昨年6月定例会で、市民の安全・安心を守る観点から提案。道路の異常などに関する通報の迅速性、正確性を向上させるためにSNSの活用などを訴え、実現に導いた。
同市が管理する道路の実延長は約718キロに及び、同県内では高知市に次いで長い。全路線をパトロールすることは難しい上に、近年は高齢化や中山間地域の過疎化が進行しており、道路などの異常を早期発見し、早期対応するための手段が課題となっていた。
市まちづくり課では、道路の崩落などが多い地域の区長や路線近くの建設業者などに協力を呼び掛けて、必要な情報をやりとりできる同アプリの試験運用を昨年11月から開始。道路や街路樹の異常が発見された場合、現地の画像や位置情報、詳細情報が送られてくる仕組みで、7月末までに5件の通報があったという。山﨑賢一課長補佐は「現場の情報を迅速に把握する上で有効な手段だ」として、今後も同システムの運用改善などを進めていく方針だ。