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【主張】コロナ感染6指標 国と自治体は緊密に連携を
新型コロナウイルスの大きな特徴の一つは、感染力の強さである。さらにやっかいなのは、感染しても発症しない人がいて、感染を広げている可能性があることだ。
かといって、国民全員に「家から出るな」とは言えない。経済活動を止めてしまえば、生活に困窮する人が増加の一途をたどることになるのは、火を見るより明らかだ。
感染防止策の実施と社会経済活動との両立という困難なかじ取りが迫られる中、感染者の増加を抑え、重症者と死亡者を増やさないようにするにはどうすべきか。
この点、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会が7日に示した指標を、各地域の感染状況の判断や、必要な対策につなげるための目安としたい。
分科会は、地域の感染状況について、ステージ1(感染者の散発的発生)、ステージ2(感染者が漸増し、重症者が徐々に増加)、ステージ3(感染者が急増)、ステージ4(爆発的な感染拡大)の4段階に区分するよう提案。
その上で、▽病床の逼迫具合▽療養者数▽PCR検査の陽性率▽新規感染者の報告数▽直近1週間とその前の1週間の比較▽感染経路不明割合――の6項目の指標を用いて、次の段階に移りそうな兆しを早期に検知することが必要であるとしている。
分科会は、ステージ3、もしくはステージ4に入ったと判断するための指標の数値も示した。例えば、重症者用の病床の5分の1以上が埋まればステージ3、2分の1以上であればステージ4となる。特に、病床の逼迫具合の指標については、示した数値に満たない段階でも早めの対策を行うことが望ましいとしており、先手の対策を講じたい。
ここで重要なのが、国と自治体とが緊密に連携し、総合的に判断することだ。指標を用いて、自治体が感染状況を把握したり、対策を強化したりする際には、政府が引き続き、助言や支援を行うべきである。
一般の国民は、毎日の新規感染者数に目を奪われがちである。国民が感染状況を正しく判断できるようにするためにも、今回の指標について、政府が丁寧に説明することを怠ってはならない。









