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有害獣対策 畑に防護柵設置
農家対象、設置費を半額助成
千葉・山武市
個人で有害獣の防護柵を設置しやすくなったことを石橋さん(中)らと喜ぶ深沢市議(左)
千葉県山武市は先ごろ、イノシシやタヌキ、ハクビシンなど有害獣による農作物被害を防ぐため、畑に防護柵を設置する農家向けの助成事業を実施し、住民から喜ばれている。
防護柵の購入費や設置費などの半額を市が助成する事業で、2万5000円を上限にしている。今年5月上旬から6月までを申し込み期間とし、計73件の申請があった。睦岡園芸出荷組合の石橋益実組合長は個人として補助金を活用し、防護柵を購入。「1年通して被害が絶えない。補助金はありがたい」と話していた。
これまで千葉県が団体向けに防護柵の設置費を助成していたものの、多くの農家から「個人でも申し込める助成事業がほしい」との声が上がっていた。
こうした声を聞いた公明党の深沢誠市議は昨年6月定例会で農家が個人で申請できる防護柵の購入費助成を提案していた。