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農業再建に経験生かす
手記 北海道むかわ町 東千吉町議
農業関係者から要望を聞く東町議(右)=19日
むかわ町は、北海道胆振東部地震で震度6強を観測し、町内各地で土砂災害が相次いだほか、多数の家屋が崩壊。尊い人命も奪われました。2週間たった今もなお、一部の地域で断水や停電が続き、被害は甚大。不自由な避難所生活を余儀なくされている町民が約150人います。
地震発生時、激しい揺れで目を覚まし、自宅では棚が倒れ、窓ガラスが割れるなどの被害に遭いましたが、とにかく地域住民の安否確認に飛び出しました。稲津久衆院議員(道代表)をはじめ、党北海道本部の国会議員らが駆け付ける中、私も町内各地で受けた住民の要望をつなげ、避難所に段ボールベッドや洗濯機を迅速に設置することができました。
私は、今年3月の町議選で初当選し、公明の空白区を解消しました。地元農協の理事や町農業委員などを務めていた経験を生かし、JAとまこまい広域農業協同組合の秋永徹組合長らから農業被害の実情を聞き、出荷体制を立て直すための早急な支援策などを稲津道代表に要望しました。
町内では、小、中学校の授業が再開。災害ボランティアの皆さんも精力的に活動してくれているおかげで、雰囲気も少しずつ変わってきました。その半面、現在は災害ごみの対応が滞っていることが最大の課題です。私は住民からの相談を受け、災害ごみの処理に要する期間の延長を町側に申し入れました。
余震が今なお続き、「不安で毎日、よく眠れない」との声を聞きます。生活者の安全・安心を確保するためにも、町内全域でのライフラインの復旧と仮設住宅の建設は急務です。
これからも公明党の強みであるネットワークの力を生かして現場の声をしっかり受け止め、地域の早期復旧に全力で取り組んでまいります。