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2018年9月20日

コラム「北斗七星」

来週で最終回を迎えるNHKの朝ドラ『半分、青い。』の文庫本(北川悦吏子著)を手にした。主人公の鈴愛は「9歳になった秋、私は左耳の聴力をなくした。私の世界は半分になった」。医師は「音の遠近感覚、方向はわからなくなります」と言う◆私事だが、右耳の聴力を失った妻が、近くを走る救急車のサイレンが「どこで鳴ってるの?」と聞くと、「お前、分からないのか」と義父は悲しい目をしていたという◆自身も6年前から左耳が聞こえない北川さんの思いは、「ハンディキャップがあっても、強調するわけでもなければ、隠すわけでもなく、普通に生きていく。それを堂々と朝ドラでやれば画期的で意味があるんじゃないか」(朝日8月31日付)◆病で9歳のとき失明し、18歳で聴力も奪われた福島智・東大教授が今月、本紙で語っていた。「女性の社会参加が女性の権利であるのと同じように、障がい者の社会参加も権利です」(14日付)◆鈴愛が漫画家をめざして師事した先生が、がんだと知ったとき、彼女は「病気は隠してはいけない。みんなで闘う。みんなで支える。当たり前のことやっ」と訴えた。目の前の人が普通に生きる権利のために、皆で闘うのは当たり前ということか。右耳が聞こえない妻への配慮をつい忘れる北斗子は、まだ、“当たり前”が身に付いていない。(三)

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