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2020年7月21日

コラム「北斗七星」

江戸時代のこと。夏に売れ行きが悪かった鰻屋に頼まれ、「本日土用の丑の日」との看板と、この日に「う」の字が付くウナギを食べれば元気が出るとのキャッチコピーを考案し大繁盛させたのは、平賀源内だという◆日本人が主に食べるニホンウナギはほとんどが、漁獲した稚魚(シラスウナギ)を養殖したものだが、天然の稚魚が減少し、2014年に国際自然保護連合が絶滅危惧種に指定。このため産卵から成魚までの「完全養殖」の展開に期待が掛かる◆日本における研究では、ふ化した直後の仔魚がシラスウナギに育つまでの餌が見つからず大きな課題だったが、20年以上かけてそれがサメの卵だと突き止め、成長したシラスウナギを得た。さらに8年かけて2010年、育てたウナギが産んだ卵をふ化させるまでの完全養殖に、世界で初めて成功。産卵の研究から始めて50年を要した◆静電気を発生させるエレキテルを日本で初めて復元するなど“日本のエジソン”と呼ばれる源内が知れば、喝采を送ったのでは。大量生産にはまだ課題が残るが、実現すれば、もっと身近な食材になり、“元気”が広がる◆きょうは土用の丑の日。「う」の字で始まるウイルスに悩む私たちに、日本で最初のコピーライターとも言われる源内なら、どんなキャッチコピーで元気をくれるだろうか。(三)

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