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2020年7月16日

コラム「北斗七星」

普段は誰も通らない、つづら折りの峠道をアジサイが彩っていた。道端の下草は、きれいに刈り取られている。そこは福島県飯舘村の長泥地区。同村は東京電力福島第1原発事故で一時は全村避難を余儀なくされ、長泥は今も帰還困難区域で立ち入り制限されている◆公明党の東日本大震災復興加速化本部(本部長=井上義久副代表)が同村を視察した時のことである。バスでの移動の最中、菅野典雄村長が「ぜひ見てもらいたい」と視察コースを変更して案内した◆春は並木の桜が咲き誇るその峠道は、長泥の住民が避難先から一時立ち入りし手入れを続けている。美しい故郷を守りたい、との心意気で。菅野村長は「までい(手間暇惜しまないの方言)暮らしが息づいているのが飯舘村」と力を込めた◆「避難して、今までの生活がいかにありがたかったか分かった」。菅野村長はこうした声を多くの人から聞いた。そして2年前、村は3月11日を「あたりまえをありがたいと思う日」に決めたという◆米を作れない田んぼは、雑木林と化して、東日本大震災から9年という歳月を物語っていた。「までい」は漢字で「真手い」と書き「両手」の意味もある。公明党は現場の声を両手で包むように受け止め、復興を進める。被災者の「あたりまえ」の日常を取り戻すために。(川)

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