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2020年7月12日

総力挙げ 日常取り戻す

山口代表、豪雨被害の熊本へ

避難所生活を送る女性の声に耳を傾け、声を掛ける山口代表(中央)ら=11日 熊本・八代市

熊本県南部に甚大な被害を出した豪雨は11日、発生から1週間となった。依然6人が行方不明となり、自衛隊などが引き続き捜索。人吉市と山江村では仮設住宅の建設も始まるなど復興に向けた動きも出ている。今回の豪雨災害の死者は九州北部での豪雨も含め、九州全体で64人。公明党の山口那津男代表は同日、降りしきる雨の中、人吉市、芦北町、八代市に入り、被災状況を調査するとともに、住民や避難者を見舞い、現場の声をつぶさに聴き取った。山口代表は「被災者の生活再建に向けた支援に党の総力を挙げる」と力説した。

不安募る住民見舞う
住まい、健康など 生活再建支援が急務

大量の土砂や木などが流れ込んだ「人吉温泉 鍋屋本館」から、球磨川の状況を調査する山口代表(右から2人目)ら=11日 熊本・人吉市

山口代表は、球磨川の氾濫で多数の家屋浸水が発生した県南部の人吉市へ。土砂のかき出しや、家財道具の後片付けに汗を流す住民から被災状況を聴取した。

江戸時代から続く老舗温泉旅館「人吉温泉 鍋屋本館」では、同旅館会長の富田正彦さんと、妻で、おかみの峰子さんが「コロナ禍と今回の災害の二重苦。再建に幾ら費用がかかるのか、いつごろ復旧できるのか全く見通せない」と窮状を吐露した。山口代表は「一日も早く日常の生活が取り戻せるよう力を合わせて取り組みます」と言葉を掛けた。

その後、今なお約800人が身を寄せている指定避難所・人吉スポーツパレスや、人吉第二中学校の避難所を訪ね、一人一人に声を掛けた。避難していた豊永祐二さん、祐子さん夫妻は「ここは高齢者が多いので、健康不安が心配」と語ると、山口代表は「お体を大切にしてください。困り事があれば何でも公明党に伝えてください。きめ細かく対応します」と励ました。

次いで山口代表は、10人の死亡が確認された芦北町に移動し、大規模な土砂崩れが発生した田川地区を視察するとともに、犠牲者の冥福を祈った。住民の山下俵一さんは「知人の家が土砂に埋まり、3人もの命を亡くした」と話した。

続いて記録的な豪雨に見舞われた八代市を訪問。市総合体育館を訪れ、避難している住民に対し「生活する上で足りないものはありますか」と声を掛け、避難者の話にじっくり耳を傾けた。中村博生市長と被害状況などに関して意見を交換した。

これに先立ち、山口代表は県庁を訪れ、蒲島郁夫知事と意見を交わし、緊密に連携して被災地支援に取り組むことを確認した。

視察を終え、山口代表は「被災地の厳しい実情を五体で受け止め状況を把握した」と述べた上で、公明党のネットワークを生かし、復旧・復興に総力を挙げる考えを表明。どこまでも被災者に寄り添った支援に全力を挙げていくと強調した。

この日の視察には、党「令和2年7月豪雨」災害対策本部の江田康幸本部長代理(衆院議員)のほか、金城泰邦党市民活動局次長、同県本部の城下広作代表(県議)、地元県議、市議が同行した。

道路復旧、一刻も早く
長野、岐阜でも調査活動

日義砂ケ瀬で崩落した町道を調査する太田(昌)氏(右から2人目)ら=11日 長野・木曽町

【長野】公明党長野県本部の太田昌孝代表(衆院議員)は11日、記録的大雨で8日に土砂災害が多発した木曽町を訪れ、原久仁男町長から町内の被害状況を確認するとともに現地調査を行った。中川宏昌幹事長(県議)、中村博保・木曽町議が同行した。

木曽町では、河川の増水により川沿いの道路が崩落するなどして6地区で孤立が発生。現在、ほとんどの孤立が解消されたが、日義砂ケ瀬の集落につながる町道では崩落した路肩の復旧に時間がかかるため、当面は徒歩で物資を搬送するなどの対応をしている。

太田代表は「長雨で地盤の緩みが心配される。土砂災害への警戒を呼び掛けながら、復旧への支援を後押ししていく」と語った。

土砂崩れが起こった小坂地域を調査する伊藤(渉)氏(左から2人目)、新妻氏(同3人目)ら=11日 岐阜・下呂市

【岐阜】公明党の伊藤渉衆院議員、新妻秀規参院議員は11日、記録的な豪雨で住宅などに被害が出た岐阜県下呂市を訪れ、被災現場を調査した。党同県本部の水野吉近代表、澄川寿之幹事長(ともに県議)、田中副武市議が同行した。

一行は市役所で山内登市長らに会い、市内を流れる飛騨川の氾濫による被災状況などについて説明を聞いた。山内市長は「一部崩落した国道41号は市の幹線道路。早期復旧と、道路の防災対策など改善事業の推進を」と要望した。その後、一行は、土砂流出で家屋に被害が出た小坂地域を回り、住民を激励した。

調査を終えた伊藤氏は「市議・県議と連携し、被災者の生活再建に全力を尽くす」と語った。

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