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【主張】イベントの制限緩和 入場者の感染防止へ対策万全に
新型コロナウイルスの感染抑止と社会経済活動の両立に向けた大きな試金石として注視したい。
コロナの感染拡大に伴うイベントの開催制限が、きょうから一段階緩和され、屋外施設は5000人、屋内は定員の50%以内または5000人までの少ない方の人数の入場が認められる。
イベント入場者の上限について政府は、感染状況を踏まえ段階的に拡大していく方針で、全部で4段階あるうち今回は3段階への移行である。
制限緩和により、これまで無観客で試合を実施していたプロ野球とサッカーJリーグは共に、5000人を上限に観客を入れて試合を開催する。主催者は感染防止に細心の注意を払い、運営に万全を期してほしい。
日本野球機構(NPB)とJリーグによる「新型コロナウイルス対策連絡会議」の専門家チームが5月に発表した提言に基づき、NPBは観客を入れた場合のガイドラインを公表している。
具体的には、観客の入場時に検温の実施や手指の消毒を徹底し、マスクを着用しなかったり発熱の症状がある人の入場を断る。入退場の際には待機列が混雑しないよう対策を講じる。Jリーグの対応も基本的にはNPBと同様だ。
このほか、プロ野球やJリーグの各チームは、座席の間隔を空けて試合のチケットを販売するなど工夫を重ねている。いずれも、コロナ禍を踏まえた「新しい生活様式」の基本を踏まえたものであり、妥当と言えよう。
主催者側の取り組みとともに欠かせないのが、観客の理解と協力である。
NPBやJリーグは、集団での肩組みや飛び跳ね、ジェット風船を飛ばす、メガホンを打ち鳴らし声援を送るといった行為は、感染リスクが高まるとして禁止している。
ストレスがたまる人がいるかもしれないが、自分や周囲の安全のため、そしてクラスターが発生して再び無観客試合に戻ることがないよう、観戦ルールを順守してほしい。
イベントの制限緩和は、コロナにより深刻な打撃を受けている音楽や演劇など幅広い文化芸術活動にとっても重要だ。関係者の懸命な努力を後押ししたい。









