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2018年9月16日

コラム「座標軸」

8月末だったか、新聞の片隅に気になる記事が載っていた。日本の研究開発費が主要国の中で唯一、2年連続で減少したという◆かねて指摘されてきた日本の科学技術力低下を裏付けるデータは他にもある。優れた論文であることを示す被引用件数の多い学術論文数の国別順位が、10年前の4位から9位に後退。大学院博士課程に進む学生もこの15年で3000人減り、海外渡航する研究者も半減している◆国の科学技術予算も見劣る。2000年を基準にみると、中国は12倍、韓国も5倍、米独英も1.5倍以上増の中、日本だけが横ばいだ。最大の要因は「日本の政治家の教養のなかには、とかく科学への関心も畏敬の念も乏しい」(劇作家の山崎正和氏)ことだろう◆かつて民主党政権下の仕分け会議で、研究開発費絡みで「世界2位ではダメなんですか」と嘯いた政治家の姿が思い浮かぶ◆官僚の世界も五十歩百歩のようだ。東京大学数物連携宇宙研究機構が進める宇宙研究に、「そんなことを調べて何の役に立つの」と訝しむ役人が少なくないことを村山斉機構長が自著で明かしている◆資源に乏しい日本にとって、「科学技術立国」は生き残りをかけた選択。その道を政策決定者たる政治家と官僚が閉ざして何とする!?

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