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2020年7月7日

コロナ禍 公明、現場の声聴く

公明党は6日、新型コロナウイルス感染拡大の影響を調査し、トラック輸送や医療、観光、農業などの各関係者から現場の声を聴いた。

寺岡社長からトラック業界の窮状を聴く伊藤(渉)氏(右)=6日 名古屋市

【愛知】党愛知県本部の伊藤渉代表(衆院議員)は、名古屋市の「由良海運株式会社」を訪れ、寺岡洋一取締役社長(愛知県トラック協会会長)から新型コロナウイルス感染拡大の影響について話を聴いた。

寺岡社長は、自動車関係など一部の製造品の輸送需要が減少していることを述べ「大手、中小にかかわらず、事業者の将来への不安は大きい」と説明。高速道路の大口・多頻度割引(月間の利用額に応じた割引)について、コロナ禍でも物流の利便性が損なわれないよう、制度のさらなる拡充を求めた。

これに対し、伊藤氏は「今回聞いた声を基に、先を見据えた支援策を考えたい」と答えた。

デイサービス施設で熊田代表理事(左)から話を聴く里見氏(右)ら=6日 名古屋市

一方、里見隆治参院議員は、名古屋市緑区にあるNPO法人「たすけあい名古屋」を訪れ、熊田光臣代表理事と意見交換した。岡明彦県議も同席した。

同法人は、高齢者向け介護サービスや障がい児の放課後等デイサービスなどを行っている。熊田代表理事は、感染拡大により外部講師などを施設に招いての活動ができない状況を説明。オンラインによる生け花講座とバイオリン演奏を先月受け入れたことを述べ「介護分野でもオンラインを積極的に活用できるよう、国がIT化を後押ししてほしい」と述べた。

これに対し里見氏は「国に要望していきたい」と答えた。

藤川理事長から療育現場の実情を聴く伊佐氏(左)=6日 大阪・門真市

【大阪】伊佐進一衆院議員は、NPO法人「子育て支援寺子屋ぴあ」(藤川智恵美理事長)が大阪府門真市で運営する、児童発達支援・放課後等デイサービス事業所を訪れ、実情を聴いた。

藤川理事長は、普段から療育として行う子どもたちへのマスク着用の徹底が生かされた経験を紹介。

また、感染予防に関する注意事項を文字や絵で掲示する対策の重要性を指摘した。その上で、「障がいがある子どもは対人の変化に弱い。学校の支援学級の教員が短い期間で代わったケースもあり、継続的な教員の配置が望まれる」と訴えた。

伊佐氏は、教員のサポート人員や業務の見直しなどで「学校全体の体制を強化し、福祉との連携を一層後押ししていく」と述べた。

PCR検査を行う衛生研究所を視察する中野氏(右端)ら=6日 兵庫・尼崎市

【兵庫】中野洋昌衆院議員は、尼崎市にある市立衛生研究所(宮永恵三所長)を訪れ、担当者らからPCR検査について実情を聴いた。地元の県・市議らが同行した。

中野氏らは検体から遺伝子を取り出し、試薬と混ぜ、検査機にかけるための反応液を作り出す作業の流れなどを視察した。応対した担当者は「当初、3人体制で行ってきたが、ピーク時には最大8人体制で取り組み、これまで約1300件検査した」と説明。課題として、作業で使う防護服が手に入りづらいことや第2・第3波に備えた検査体制の確保などを挙げた。

視察後、中野氏は「市や県と連携し、民間の病院などを含めた検査体制を拡充していきたい」と語った。

増田理事長から実情を聴く熊野氏(正面右から2人目)=6日 奈良市

【奈良】熊野正士参院議員は、奈良市内で観光業や農業、バスの事業者と相次ぎ意見交換した。党県本部の大国正博代表ら地元県議が同行した。

このうち奈良県旅館・ホテル生活衛生同業組合の増田友宏理事長は、組合が実施した実態調査で、今年度の修学旅行生のキャンセルが1万人に上っているとの実情を説明。関西圏内で利用客を促す施策のほか「観光客に来てもらえるよう、行政が安心宣言を発出してほしい」と要望した。

熊野氏らは「実態に応じた支援策を打てるよう、行政に改善を求めていきたい」と語った。一行は、奈良県農協農政連盟と奈良交通株式会社も訪れ、話を聴いた。

那覇空港内で関係者から意見を聴く金城泰邦氏(中央右)と金城県代表(左隣)ら=6日 那覇市

【沖縄】金城泰邦・党市民活動局次長と沖縄県本部の金城勉代表(県議)は、那覇空港を訪れ、新型コロナウイルス感染症の水際対策について関係者と意見を交わした。上原章県議と那覇市議団が同行した。

一行は、搭乗客の体温を感知するサーモグラフィーが配置された同空港の到着口と出発口を視察。県などが6月に開設した空港内の旅行者専用相談センター(TACO)に常駐する看護師らが体温測定や問診を行い、医療機関との連携を取る体制なども確認した。

金城県代表は「徹底した水際対策には航空会社など関係機関との緊密な連携が重要。(観光客の増加による)市中感染の懸念を払拭する体制強化の必要性を感じた」と述べ、国と県に対応を求める考えを示した。

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