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【主張】記録的豪雨 命守る早めの避難が重要だ
九州全域が記録的な大雨に見舞われ各地で被害が発生している。被災された方々に心からお見舞い申し上げます。
豪雨によって球磨川の氾濫や土砂崩れが相次いだ熊本県では、多くの死者、心肺停止、行方不明者が出ている。まだ被害を把握できていない地域もある。2次災害に注意しつつ、救出活動を急いでほしい。公明党も対策本部を直ちに立ち上げ、国会議員や地方議員が現地に駆け付けている。
気象庁によると、梅雨前線は8日にかけて本州付近に停滞する。広い範囲で大雨が降る可能性があり、局地的に猛烈な雨となる恐れもある。引き続き土砂災害や浸水、洪水への厳重な警戒が必要だ。
4日に球磨川流域で発生した洪水被害で深刻に受け止めるべきは、家屋が浸水するまでのスピードの速さであろう。被災した住民の多くが、予想以上に早く水かさが増したと訴えている。
国土地理院の推定によると、浸水の深さは最大で8~9メートルに達したという。それほどの浸水が短時間で起きたのでは、避難も容易でなかったに違いない。早めの避難が何より重要であることを改めて肝に銘じたい。
今回の豪雨をもたらした要因の一つは、積乱雲が同じ場所に発生し連続して激しい雨を降らせる「線状降水帯」だ。ちょうど2年前、岡山、広島、愛媛県などで多数の犠牲者を出した西日本豪雨でも、線状降水帯の発生が深刻な被害につながっている。
気象庁は、スーパーコンピューターによって大気の流れをシミュレーションした「数値予報モデル」などに基づき、豪雨の可能性がある地域に大雨警報などの情報を発信する体制を強化してきた。
しかし、線状降水帯の発生は予測することさえ難しい上に、今回のように長時間にわたり居座ることを想定することは困難であるという。今後も線状降水帯の発生が予想されるだけに、十分な注意が必要だ。
また、大雨がピークを過ぎたとしても油断はできない。河川の水位上昇や地盤の緩みによる土砂崩れの危険がある。さまざまな災害を想定し警戒を続けるべきであることを重ねて強調しておきたい。









