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2020年7月4日

東京2日連続で100人超 現状をどう見るか?

国立国際医療研究センター 大曲 貴夫 国際感染症センター長に聞く

大曲 貴夫 国際感染症センター長大曲 貴夫 国際感染症センター長

東京都の新型コロナウイルス感染者数が2日連続で100人を超えた現状をどう見るか。東京都新型コロナウイルス感染症対策審議会のメンバーである国立国際医療研究センターの大曲貴夫・国際感染症センター長に見解を聞いた。

■“経路不明”の拡大を注視

――現状をどう見るか。

新規感染者のうち、感染経路が分かっているケースが多い。これは行政による積極的な検査の取り組みを反映している。一方で、感染経路が不明の人もじわりじわりと増えている。“夜の街”と呼ばれる飲食店などで感染が広がっているのも事実だが、家庭内や地域のコミュニティーなどの街中でも感染の広がりが起こっているのではないかと注視している。

感染者は20代など若い人が中心で、肺炎などで人工呼吸器を必要とする重症患者が相次ぐ状況ではない。重症者が少ない分、患者が急増した3~4月の状況と比べれば、病院への負荷は軽いといえる。集中治療室がコロナ患者であふれる現状にはない。

ただ、若い人は、仕事や家庭などで人と接する機会が多く、重症化しやすい高齢者への感染を心配している。介護施設や病院には若い職員も勤務しており、そこから感染が広がり、クラスター(感染者集団)が発生しないかと警戒している。気を抜いてはいけない。

■緊急事態の回避へ一人一人の行動カギ

――「緊急事態宣言」の再発動などは必要になるか。

緊急事態宣言に基づく営業の自粛や移動の制限までいかなくても、それ以外で何とか乗り越えられる局面ではないか。

■リスク高い場所を避ける

■体調不良時は外出しない

■症状あれば軽くても受診

例えば、▽“夜の街”など「3密」になりやすい感染リスクの高い場所に行くのを避ける▽体調が悪かったら外出せずに休む▽症状があれば、軽くても受診する――など。宣言が出る前の3月下旬に社会全体で心掛けたようなことを再び実践すれば、医療への負荷が大きくなる前に、抑え込める可能性は十分にある。

そうした行動が取られず高齢者にも感染が拡大し、重症者が急増して医療機関での対応が難しい状況になれば、強烈な対応を考えざるを得ないが、何としても回避しなければならない。カギを握るのは、一人一人の行動だと強く呼び掛けたい。

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