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文化芸術 停滞脱却へ
関係予算拡充を要請
官房長官に党振興会議
文化芸術関係予算の拡充を菅官房長官(右から2人目)に要請する斉藤幹事長(中央)、浮島議長(左隣)ら=2日 首相官邸
公明党の斉藤鉄夫幹事長と文化芸術振興会議の浮島智子議長(衆院議員)は2日、首相官邸に菅義偉官房長官を訪ね、新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けている文化芸術の停滞からの脱却へ、来年度の関係予算拡充を求める提言を申し入れた。菅長官は「しっかり対応する」と応じた。高木陽介国会対策委員長と鰐淵洋子同振興会議事務局長(衆院議員)が同席した。
提言書では、感染拡大の影響で文化芸術関係者が厳しい状況に置かれているとし、「文化芸術が持つ力を生かすこと、次世代の文化創造を支援することが必要である」と強調。文化芸術の復興を図るため、アーティストなどの育成や発表の機会の確保、収益力を強化する取り組みの推進を求めた。
感染拡大を防止するため縮小を余儀なくされている子ども関連の事業については、年に1回は文化芸術を鑑賞・体験できるよう、「子どものための文化芸術体験ひろば」の開催や「伝統文化親子教室事業」の充実を要請した。経済的・時間的に困難な家庭でも鑑賞機会を確保できるようにするための支援の充実などを提案した。