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2020年7月3日

コラム「北斗七星」

SNS(会員制交流サイト)で誹謗中傷された女子プロレスラーが亡くなった問題を受け、インターネット上での人権侵害の抑止や被害者の救済へ対策が求められている◆匿名で悪質な書き込みをした投稿者を特定するのには費用も時間もかかる。大半の被害者は泣き寝入りしているのが実情だ。これに対応するため、公明党は先月、プロバイダー責任制限法に基づく情報開示手続きの迅速化などルールの見直しを求めて政府に提言を行った◆もちろん、規制の強化は「表現の自由」を萎縮させる恐れがあるとの懸念には十分な配慮が必要だが、“ネットの闇”に隠れて他者を貶める“自由”を漫然と許している制度は改めなければならない◆哲学者の鷲田清一さんは「『自由』のはきちがえ」と題した文章に書いている。英語の「リバティ(自由)」には、気前のよさ、鷹揚さといった意味の「リベラリティ」という類語があって、自分にとって異質で不快なものであろうとも、他者の思いをそれとして尊重する「懐の深さこそが『リバティ』がなりたつための前提」だと◆私たちは他人の言動には狭量なものだ。だから、自分にはなじめないものにも気前よく「開いておく自由」はとても大切なこと。ネットの世界に限らず、他者への寛容さをなくした社会は生きにくいから。(中)

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