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2020年6月26日

【主張】来年の大学入試 受験生への情報発信を丁寧に

大学入試を来年に控えた受験生にとって、重要な決定である。

文部科学省は、来年の大学入試日程に関し、これまでのセンター試験に代わって初めて行われる大学入学共通テストを、当初から予定していた1月16、17日を第1日程とし、新たに30、31日を第2日程として加えた。新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえて二通りに設定した。

第2日程は、全国的な休校の長期化によって学習が遅れた現役の高校生に限り、出願時に選択できるようにし、第1日程で病気などで受験できなかった場合の追試の役割も果たす。同様に、第2日程を選択しながらやむを得ない事情で受験できない場合を勘案し、特例追試日を2週間後の2月13、14日に設けた。

受験生は、入試日程がなかなか固まらず不安感や焦燥感に駆られていたことだろう。新型コロナの感染収束が見通せない中、まずは日程を確定させることを優先したのは妥当だ。

入試日程を決める上では、学習の遅れに加えオンライン学習などの実施状況について、地域間格差が生じていることにどう配慮すべきかが焦点だった。

最終的には、6月上旬に全国高等学校長協会が行ったアンケートで、回答した加盟校の約7割が「予定通りの実施」を求め、さらに、できなかった場合の予備日を明示する意見もあったことを考慮したという。

ただ、第1日程と第2日程で有利、不利が生じないよう公平性をどう担保するかは大きな課題だ。第2日程の会場の確保や各会場の感染対策も詰めておかねばならない。

また、今後の感染拡大の状況次第では、再度の日程変更もあり得るのではないか。各大学も、例年以上にあらゆる不測の事態を想定しておく必要がある。

文科省は、共通テスト以外に各大学が個別に行う入試でも、出題範囲への配慮や追試日程の設定などを求めている。受験生の努力が報われるよう知恵を絞ってほしい。

とりわけ重要なのは、迅速で丁寧な情報発信だ。受験生が安心して入試に臨める環境づくりに努めることを、国や大学側に重ねて求めたい。

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