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新型コロナ 各地の取り組み
県内観光業を後押し
県民の宿泊費5000円補助
群馬県
予約状況などについて河野さん(左から2人目)に話を聴く県議会公明党のメンバーら
新型コロナウイルス感染拡大で影響を受けた観光業者を支援しようと、群馬県は5日から、県内宿泊施設を利用した県民を対象に宿泊費を補助するキャンペーンを実施しており、24日現在、13万泊を超える利用・予約が決まっている。期間は7月31日までで、30万泊分を予定している。対象の宿泊施設で1人1泊6000円以上の宿泊をした場合に5000円を補助する。3連泊まで利用でき、回数制限はない。補助のうち、県が4000円、宿泊施設が1000円を負担する。
対象となる旅館や民宿、ビジネスホテルは、3密回避などの新型コロナウイルスの対応ガイドラインを順守し、感染拡大に注意を払う。
みなかみ町の旅館「山楽荘」では3月の予約が全てキャンセル。女将を務める河野宏子さんは「先が見通せず不安を感じている人が多かった。6月から営業を再開し、予約も少しずつ入ってきているので、補助金が、にぎわいを取り戻すきっかけになってくれれば」と期待を寄せていた。
宿泊業への支援については、県議会公明党(福重隆浩代表)が緊急要望を通じて推進。5月の定例会質問では、福重県議が宿泊業は県内経済を回復させる上で重要な役割を担うと強調し、県民に県内観光を促す政策を訴えていた。
医療体制強化など追加対策を要望
札幌市
札幌市議会公明党(国安政典会長)は23日、市役所内で秋元克広市長に対して、新型コロナウイルス感染症対策に関する緊急要望を行った。
国安会長らは冒頭、「先に成立した国の2次補正予算を最大限に活用し、早急に追加の対策を講じる必要がある」と強調。①医療、福祉などの体制強化と支援充実②避難所運営マニュアルの速やかな見直し③北海道、札幌市の状況に対応する感染症対策専門家会議の設置――など8項目を要望した。秋元市長は、「どれも重要な要望。しっかり受け止めていきたい」と答えた。