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沖縄戦の体験 後世へ
基地負担軽減で努力重ねる
記者会見で山口代表
公明党の山口那津男代表は23日午前、衆院第2議員会館で記者会見し、75年前の沖縄戦などの犠牲者を追悼する「慰霊の日」を迎えたことなどについて大要、次のような見解を述べた。
【沖縄慰霊の日】
一、沖縄での犠牲者に哀悼の誠をささげ、平和の誓いを新たにしたい。沖縄戦の体験者が少なくなってきた。「語り部」の方々を大切にしながら、さまざまな戦跡や資料を保存し、後世に伝えて平和への思いを共有していく必要がある。
一、沖縄には米軍基地が過度に集中し、日本の安全保障のために多大な苦労をかけている。政府・与党はこれまで基地返還を具体的に進め、米軍の部隊や訓練の県外移転など負担軽減に取り組んできた。今後も一層、進むよう努力していかなければならない。対話による日本の外交的な取り組みで国際社会の緊張を緩和し、沖縄の負担軽減に結び付けていくことも重要だ。
【敵基地攻撃能力の保有】
一、政府は政策判断として敵基地攻撃能力の保有はしないとの一貫した態度を取ってきた。こうした政府の長年の考え方を基本に慎重に議論していきたい。
一、今後、必要なことは武力攻撃が起きる事態を未然に防ぐ外交的な取り組みだ。欧州安全保障協力機構(OSCE)を参考にしながら、緊張を和らげるための多国間の枠組みを日本が主導してアジア地域につくる努力も求められている。
【衆院解散】
一、かねてから解散するか、しないかは首相の専権事項と申し上げている。今、政治が優先すべきは、新型コロナウイルス感染の「第2波」を招かないよう準備し、ワクチンや治療薬の開発、検査体制の充実で国民の不安を解消していくことだ。大きな打撃を受けた日本の経済力の回復も大きな課題の一つだ。