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重症化の診断 迅速に
秋野氏ら CT搭載車など視察
長崎の大型船の集団感染受け
自衛隊のCT搭載車両などについて説明を受ける秋野氏(右から2人目)ら=2日 長崎市
公明党の秋野公造参院議員は2日、新型コロナウイルスの集団感染が起きた大型クルーズ船(イタリア船籍)が停泊している長崎市の三菱重工業長崎造船所・香焼工場を訪れ、検査や重症患者の搬送体制の現状などを確認した。党長崎県議団が同行した。
同クルーズ船では市内の指定医療機関に搬送された重症者を除き、乗員約600人が船内の個室に滞在。船医が乗員を定期健診しており、重症化した場合は県内の医療機関で対応していく方針だ。1日からは、肺炎の有無や重症度などを迅速に診断するため、同工場敷地内に自衛隊のCT(コンピューター断層撮影装置)搭載車両が配備された。これは秋野氏が党県議団と連携し、国・県に導入を提案していたもの。
この日、秋野氏は、陸上自衛隊第4師団長の沖邑佳彦陸将らから、同CT車両を用いて船員の肺炎を早期診断でき、市内の感染症指定医療機関への迅速な搬送につながったことなどの報告を受けた。秋野氏は「こうしたCT検査に基づく搬送体制をモデルケースとして、他の地域での配備も検討していきたい」と述べた。