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2020年6月16日

コラム「北斗七星」

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」は、7日に放送された「決戦! 桶狭間」で一時休止となった。織田信長の天下取りと、明智光秀の活躍が今後、どう展開するのか。放送再開が待ち遠しい◆ドラマでも描かれたように、桶狭間の戦いはイチかバチかの奇襲ではなかった。信長は周到な情報収集によって、敵の大軍が分散、休息していた一瞬の好機を逃さず、今川義元を討ち取った。困難な状況をハネ返す冷静な判断力がもたらした勝利だった◆信長はこの8年後、将軍家の足利義昭を奉じて室町幕府の再興を図る上洛に成功。当時の信長に“破壊者”のイメージはない。目的は京都周辺の政情を安定させる「天下静謐」。その目標に向かって進めた石垣の築城や兵農分離など独自の先駆的な改革が、後の勢力拡大につながったという◆NHK「英雄たちの選択」で、この意味を解説していた。従来の中世的な秩序の枠の中で、生き残るための戦いを徹底して実行し、結果的に既存の古い秩序や価値観を突き抜けてしまったのが、信長の実像ではなかったかと◆裏を返せば、革新や時代の刷新というものは、それ自体をめざすことでは生まれないのかもしれない。コロナ禍という厳しい状況の中で、活路を開くための懸命の取り組みが、新たな社会を創造する源になると信じたい。(祐)

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