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【主張】予防接種と乳幼児健診 コロナ禍でもスケジュール通りに
「遅らせないで!子どもの予防接種と乳幼児健診」と題したリーフレットを厚生労働省が作成し、新型コロナウイルスが気になる保護者に対して呼び掛けを強めている。
子どもや乳幼児の予防接種や健診の遅れは、防げるはずの病気にかかる危険性を高めるだけに、保護者の理解を深める取り組みとして重要だ。
小児科医などでつくるNPO法人「VPD(ワクチンで防げる病気)を知って、子どもを守ろうの会」が先月発表した調査結果では、予防接種を受け始める生後2カ月になっても、接種を控えている保護者が2割近くに上った。新型コロナの感染リスクを避けたためとみられている。
予防接種のタイミングは感染症にかかりやすい年齢などをもとに決められている。特に、生後2カ月から予防接種を始めるのは、母親からもらった免疫が減っていくタイミングであるからだ。
子どもに推奨される予防接種には、肺炎球菌やインフルエンザ菌b型(ヒブ)、B型肝炎、結核、はしか、風疹などに対するワクチンがある。これらの病気は呼吸困難になったり、脳炎になったりして死に至ることもあるために油断はできない。
日本小児科医会は「先延ばししているうちに、本来ワクチンで予防できる感染症にかかる恐れがある」と指摘している。スケジュール通りに受けることが大切だ。
また、定められた期間を過ぎても、市区町村によっては公費で接種できる場合がある。
保護者が抱くコロナ感染の不安に対し、厚労省は、医療機関側が接種場所の換気や消毒などの対策に努め、中には一般の患者と別の時間や場所で受けられる所もあるとしている。保護者には、できるだけ事前に予約することを勧めている。
乳幼児健診については、新型コロナ対策として集団健診を延期したり、実施方法を変更している自治体がある。市区町村の子育て世代包括支援センターや母子保健窓口に問い合わせて確認してほしい。
厚労省が強調するように、予防接種や定期健診のための外出は「不要不急」ではない。子どもの健やかな成長のため、しっかりと受診したい。









