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2020年6月11日

コラム「北斗七星」

「利益を得ようとすることと、社会正義のための道徳にのっとるということは、両者バランスよく並び立ってこそ、初めて国家も健全に成長する」(『現代語訳 論語と算盤』、ちくま新書)◆6歳で父から学んだ『論語』の思想と実業界での経験を基に「道徳経済合一」を説いた大実業家・渋沢栄一。それは幕末から明治の激動期を中心に、私利私欲ではなく公益を第一にした仕組みに変える歩みだったともいえようか◆人生の転機となる1867年のこと。徳川慶喜の弟、昭武らに随行し、パリ万博視察や欧州諸国を歴訪。ここには士農工商の身分制度や官尊民卑の風潮はなく、近代的な産業や経済を知ることとなる◆例えば、開削中だったスエズ運河は政府資金ではなく、国民が投資した民間会社によって運営されていることに驚く。小さな資金でも多く集めることで大事業が可能になり、かつ社会事業の利益で国民が豊かになれば、孔子の説く人間愛に通底する◆こうした見聞が原点となり、6年後の1873年、日本初の銀行「第一国立銀行」の誕生に尽力。きょう6月11日は、設立記念日。このほか金融、海運、鉄道といった約500もの企業創設や育成に携わった“日本資本主義の父”は「信用すなわち資本」という言葉も残した。その姿勢を肝に銘じていきたい。(照)

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