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改正道交法が成立
あおり運転を厳罰化
違反行為の明確化、免許取消も
あおり運転の基準を明確にし、厳罰化することなどを柱とした改正道路交通法(参院先議)が2日、衆院本会議で全会一致で可決、成立した。
同法は、あおり運転となる行為ついて、他の車両の通行を妨害する目的で▽車間距離を詰める▽急ブレーキをかける▽割り込む――など10項目に該当する違反行為と規定。罰則を3年以下の懲役か50万円以下の罰金と定めた。
さらに、高速道路上で相手の車両を停車させるほか、一般道でも物損事故を起こさせるなど著しい危険を生じさせた場合は、懲役5年以下、罰金100万円以下と重くした。行政処分も厳しくし、免許取り消し処分の対象に追加した。
あおり運転に関する規定は今月末にも施行される。
また同法では、高齢運転者の事故対策として、75歳以上で一定の違反歴のある運転者に実技試験の「運転技能検査」も義務付けた。
あおり運転対策の強化については、公明党あおり運転防止対策プロジェクトチーム(座長=岡本三成衆院議員)が19年12月、政府に対して提言。あおり運転の構成要件を明確にした上で、罰則を創設するために早期の道交法改正を求めていた。