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学ぶ機会 十分な保障を
9月入学 幅広い観点から議論必要
検査、医療体制の強化も
緊急事態解除で山口代表
公明党の山口那津男代表は26日午前、衆院第2議員会館で記者会見し、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえた緊急事態宣言が全面解除されたことを受け、学校休校の長期化で失われた学びの機会を早期に確保、保障することが必要と強調した。山口代表の発言は大要、次の通り。
【緊急事態宣言解除】
一、25日の緊急事態宣言の全面解除を歓迎したい。宣言が解除されても感染者がゼロになったわけではない。こうした状況を正しく認識し、経過を見ながら段階的に社会・経済活動を再開させていくことが大切だ。同時に、感染を防ぐための「新しい生活様式」を国民や企業、事業者も実行していくことが大事になる。今後の感染拡大も視野に、これまでの経験を教訓として生かしつつ、検査や医療体制の強化に力を入れなければならない。
【学びの機会確保】
一、大きく失われた学校現場での学ぶ機会をどう取り戻すのか、早く方向性を明確にすることが大事だ。受験生には、同じ条件で受験に臨めるよう早急に方針を示す必要がある。地域や学校によって格差が生じているオンライン教育についても、格差是正に早急に取り組まなければならない。
一、(9月入学について)現在は4月入学で世の中が循環するサイクルが出来上がっている。9月入学に変更すれば、広範な影響が予想される。新型コロナの感染拡大で学ぶ機会が削られたことへの対応とは別に、幅広い観点から十分な時間をかけた議論が必要ではないか。9月入学ではないやり方で、学びの機会を回復することもあり得る。
【ネット上の中傷対策】
一、SNS(会員制交流サイト)で他の個人の権利を侵害することは違法だ。他人の権利を侵害した発信者の情報開示請求を定めたプロバイダー責任制限法が、現実にどのように運用され、(被害者が)最終的に救済されているのか。総務省はしっかり検討し、運用方針を早く示す必要がある。
【沖縄県議選】
一、極めて厳しい選挙だが、何としても勝ち抜いて議席を確保したい。公明党のネットワークを生かした現場主義に徹し、県民の声が議会に反映されるよう最大限努力していく。県民生活の向上が大事な課題であるので、県民のニーズに沿った政策を訴え、どう実現していくかについて論戦を展開すべきだ。