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SDGs達成へ 北九州市の挑戦(下)
市民
商店街発“めざす宣言”
市立大学 国内外の大学と情報共有へ
ジャパンSDGsアワードで推進本部長賞を受賞した魚町銀天街を視察する党北九州市議団
昨年12月、SDGs達成に向けた先進的な試みを政府が表彰する第3回「ジャパンSDGsアワード」で、北九州市小倉北区の魚町商店街振興組合(魚町銀天街)が最高賞のSDGs推進本部長(内閣総理大臣)賞を受賞した。全国で話題となり、視察の問い合わせも急増している。
「商店街として社会に貢献する活動をしたい」。魚町銀天街は、市が2018年4月に経済協力開発機構(OECD)のSDGsモデル都市に選ばれたことを受け、全国で初となる「SDGs商店街」をめざすと宣言していた。
宣言後は、店主らが講師となって専門知識を市民に教える「まちゼミ」にSDGsの要素を盛り込み、店主向けのセミナーも開催。飲食付きのバルやカフェなどでSDGsへの理解を深めるイベントも定期的に続けてきた。
この商店街は、以前から、「まちゼミ」をはじめ、遊休不動産のリノベーションによる街づくり、太陽光発電による商店街への電力供給といったSDGsに連なる取り組みを展開し、蓄積もある。梯輝元 理事長は「市民に近い商店街の活動を通じ、より多くの人にSDGsを知ってもらえれば」と意欲を示している。
一方、教育機関においても、SDGsの重要性に着目した教育や研究活動が進んでいる。
北九州市立大学では、専門分野以外の副専攻で環境ESD(持続可能な開発のための教育)プログラムを開設したほか、学生と教職員がチームを組み、大学のSDGs活動を取材して報告会を行う「KITAQキャンパスSDGs」プロジェクトなども活発に展開している。
昨年7月には国連と世界の大学がパートナーシップを結ぶ「国連アカデミック・インパクト(UNAI)」に加盟し、SDGsを含めた情報の発信や共有も進めている。
同大学地域・研究支援課の小嶺一彰係長は、「環境に貢献する人材の育成とともに、市や他大学とも連携したSDGsの取り組みを粘り強く進めたい」と意気込む。
公明党北九州市議団(山本真智子団長)は、議会質問や市への政策要望を通じてSDGsを積極的に推進。党の支部会でも説明を重ねてきた。山本団長は、「誰一人取り残さないとのSDGsの理念は公明党の方針に合致する。市民への周知をさらに進めたい」と強調する。
産官学民が一体となってSDGsの達成に取り組む北九州市。その挑戦は今後も勢いを増していく。
【この連載は九州支局の中山英一が担当しました】









