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2019年9月21日

コラム「北斗七星」

私たちが知らない土地を訪ねる際、頼りにするのが地図だ。現代はスマホの地図アプリを利用すれば、目的地まで道案内もしてくれ、初めての場所でも、迷わず訪ねることができる。便利な時代になった◆今から200年ほど前、伊能忠敬は実測による初の日本地図を作り上げた。17年間にわたって全国をひたすら歩き、過酷な測量を続けた成果だ。これにより日本列島の正確な姿が明らかになった◆しかし地図は幕府によって厳重に保管され、人々の目に触れることはなかった。長崎で医師をしていたシーボルトは、この地図を日本から持ち出そうとして国外追放の処分を受けている◆地図は気象データと並んで、戦時には国家にとって重要な機密となる。冷戦時にも米国や旧ソ連は、軍事上の目的に応じて相手陣営の都市や軍事拠点の詳細な地図を作成し、戦争に備えた◆公明党の日常活動でも地図は大切な役割を果たしている。通学路の総点検では議員、党員が一体となって危険箇所を調べ上げ、一目で分かるよう地図に書き込み、行政に改善を迫った。党員が地域と協力し、災害時の避難路や被害が起きやすい場所をマークした独自の防災マップを作成している例もある◆生活の利便性向上や安心・安全の確保。人々に役立つ地図の活用を今後も大いに進めていきたい。(千)

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